お湯だけ洗顔？泡洗顔？肌に合った洗顔方法を見つけてもっときれいに
最近、洗顔料を使わずにお湯だけで洗顔する方法にこだわる人がいるようです。「肌荒れが減って、調子が良くなった」という意見も見られますが、実際のところは「お湯だけ洗顔」が肌に合う人と合わない人がいます。自分の肌にどんな洗顔方法が適しているのか見極めるには、それぞれのメリットとデメリットを知ることが大切。スキンケアの基本だからこそ、肌がよろこび、健やかな状態を保つ洗顔方法を選びましょう。お湯だけ洗顔と泡洗顔、それぞれのメリット・デメリットを見てみましょう。
お湯だけ洗顔とは？乾燥が深刻な肌に向いている洗顔方法
お湯だけ洗顔とは、人肌くらいのぬるま湯で洗顔料を使わずに顔を洗う方法で、人によっては最後に冷水で締めくくることもあるそうです。お湯だけの洗顔が向いている人は、どんな肌タイプの人なのでしょうか。
＜お湯だけ洗顔のメリット＞乾燥を引き起こすリスクを軽減する
肌表面の汚れは落とすものの、肌に必要なうるおいまでは取り去らないので、乾燥を引き起こすリスクが軽減します。また、お湯を使って軽く洗うだけなので、洗顔料の泡を汚れとなじませながら洗うときに比べて摩擦が少ないので肌への負担は軽いと言えるでしょう。洗顔時間が短く済むので、朝の慌ただしいときに向いている方法なのかもしれません。
＜お湯だけ洗顔のデメリット＞肌に残る油分が肌荒れのきっかけに
ぬるま湯で落とせるのは汗とほこりくらいで、余分な皮脂や化粧品の油性成分までは洗浄しきれません。その上、肌表面に残ってしまった不要な油分は時間の経過とともに酸化して、ニキビや肌荒れの原因になることも。また、不要な汚れが肌に残っていると、洗顔の後に使用する保湿化粧品の浸透を妨げたり、メイクのりを悪くしたりしてしまいます。
＜お湯だけ洗顔に適している人＞メイクをしていない男性や乾燥肌に悩んでいる人
一般的に男性はメイクをする機会が少なく、メイクをする人に比べて化粧品の油性成分による汚れが残りにくい自然な状態が保たれています。そのため、酸化して肌荒れを引き起こす油分が肌表面にあまり残っていないので、男性の方がお湯だけ洗顔でも健やかな肌を保てる人が多いようです。ただし、メイクをしなくても、余分な皮脂が気になる人は向いていないかもしれません。
また、朝に洗顔と保湿をしても午後には乾きを感じてしまう乾燥肌は、泡洗顔で元から少なかった皮脂やうるおいが流出して、水分を抱え込む力が弱くなっている場合も。皮脂の分泌量が少ないと感じている、もしくは洗顔後に肌のツッパリ感が続く人は、汚れがひどくなければお湯だけ洗顔の方が適しているかもしれません。
泡洗顔は、軽い乾燥肌から普通肌・脂性肌に向いている洗顔方法
泡洗顔とは、洗顔料に水を含ませて泡立て、肌に残っている余分な皮脂や汚れを泡になじませて顔を洗う方法です。たっぷり泡を立てて洗顔をしないと、洗浄力が落ちて、摩擦で肌に負担をかける場合があります。泡洗顔が合うタイプとは、どんな肌の人でしょうか。
＜泡洗顔のメリット＞肌悩みの原因になる余分な皮脂を落としきる
洗顔料を使用すると、肌表面に残っている余分な皮脂や化粧品の油性成分をすっきり落とせます。一見きれいに見える起床後の肌も、就寝中に分泌された汗や皮脂、空気中を舞うほこりで汚れているので、極度の乾燥肌でない限り、朝もなるべく泡洗顔をした方がよいでしょう。また、余分な皮脂や汚れが残ったままの肌にメイクをしてしまうと、崩れやすくなったり、毛穴が詰まったりする原因になります。また、汚れが落ちた後の肌は、保湿剤が角質層に浸透しやすくなるというメリットもあります。
＜泡洗顔のデメリット＞洗浄力が強い洗顔料は肌の乾燥を招くことも
洗浄力の強い洗顔料を使って顔を洗うと、汚れだけでなく肌にとって必要な皮脂やうるおいまで奪い去ってしまう恐れがあります。うるおいを落とし過ぎてしまうと、肌の乾燥状態がすすんでしまうことも。さらに、うるおいで肌を守っていたバリア機能が低下して、肌荒れが発生する原因にもつながります。
また、肌表面をおおう皮脂が少なくなると、うるおいを角質層に閉じ込めようと皮脂分泌が過剰になり、毛穴詰まりやテカリを引き起こすことがあります。洗浄力が強すぎず、必要な汚れを落とす洗顔料を使うと、こうしたリスクは軽減できます。ただし、やさしい使い心地の洗顔料でも、過度な洗顔は避けるようにしましょう。
＜泡洗顔に適している人＞メイクをする人、脂性肌に悩んでいる人、うるおいを保ちたい人
お湯だけ洗顔だと肌のベタつきやメイクのりの悪さを感じる人は、余分な皮脂が肌表面に残っている可能性が高く、泡洗顔の方が適しています。また、毛穴詰まりが気になるなら、洗顔料できちんと洗わないと角栓はとれません。また、しっかり保湿を行って角質層へのうるおいを保ちたい人も、泡洗顔からスタートすると良いでしょう。
「お湯だけ洗顔をし始めた頃は変化がなかったけど、徐々にニキビや肌荒れが気になってきた」という場合も泡洗顔の方が肌に合っているでしょう。毛穴がそんなに目立たない肌や、乾燥が深刻な肌以外は泡洗顔の方が向いています。
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泡洗顔をするなら、正しいステップを紹介したこちらの記事もぜひご覧ください。
泡立てが苦手な人必見！こちらのDIARYでは洗顔料の泡立て方のコツを紹介しています。
お湯だけ洗顔も、泡洗顔も、顔を洗った後は保湿をしっかり欠かさずに
洗顔をすると、肌のうるおいを守る皮脂膜や角質層にある保湿成分が汚れと一緒に洗い流され、肌内部から水分がどんどん蒸散して乾燥しやすい状態になっています。お湯だけ洗顔であっても、泡洗顔であっても、洗顔後はできるだけ早く、化粧水や乳液・クリームなどを使って保湿をするように心がけましょう。保湿ケアのポイントをご紹介。
保湿ケア1：保湿化粧水の水性成分で肌を整えて
健やかな肌を保つには、洗顔後にまず保湿化粧水で角質層にしっかり水分を補ってコンディションを整えることが大切です。適量の保湿化粧水を手のひらにとり、顔を包み込むように両手で肌を軽く押さえ、ゆっくりと角質層へ浸透させます。このタイミングで肌を水分で満たしておくと、次に使用する乳液・クリームに含まれる保湿成分や柔軟成分が角質層の奥深くまで届きやすくなりますよ。
保湿化粧水の前に、洗顔後に取り切れなかった汚れを除去する拭き取り化粧水を使うのもおすすめです。肌の質感が柔らかくほぐれ、その後に塗布する保湿化粧品が角質層に浸透するのをサポートします。
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保湿ケア2：乳液・クリームの油性成分でうるおいを逃さずに
保湿化粧水の後は、油性成分を含む乳液やクリームで肌表面を保護膜でおおい保湿をしましょう。保湿化粧水と同様に、両手を使って、内側から外側へ軽く押さえるようになじませます。必要に応じて、肌悩みに合った美容液やアイクリームなどをプラスしてくださいね。
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十人十色の肌だから、自分に適した洗顔方法を見つけましょう
毎日過ごしている環境や生まれつきの肌質などで、肌のコンディションは人によって異なります。耳にした情報だけを頼りにスキンケア方法を選んでいると、自分の肌が本当に必要としているものを見逃してしまう場合も。日々変化している肌があなたに語りかける声にじっくり耳を傾けて、その日の自分に適した洗顔方法を見つけましょう。自分の肌との良いコミュニケーションが「素肌力」を高め、健やかな肌を育みますよ。